ブログをご無沙汰しているうちに、もう2020年。
ネフロックでは新年の目標を決め、このブログもこれからは心を入れ替えて皆で進めていきます。
今日はそんな、ネフロックの目標設定についてまとめてみます。
OKR導入してみた
今からちょうど1年前。
創業8期目も終盤に差し掛かった新年のある日、私たちは考えました。なんとなく楽しく仕事をして、それなりにやって来たけど、そろそろ真面目に大きなことしてみようか?
そこで決めたのが"OKR"の導入でした。色々な方法論の中からOKRを選んだのは、①「成長」のための手法で、私たちの目的に合うこと、②Googleをはじめとするテック系企業での導入が多いためフィットしそうなこと、が大きな理由です。
補足:OKRとは?
目標設定・目標管理のフレームワークとして、GoogleやFacebookの事例で注目を浴び、色々なところで取り上げられているので詳細は割愛しますが、社内ではこんなメモを使って説明しました。
社内で主に参考にした本です。
- 作者:クリスティーナ・ウォドキー
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: Kindle版
トライアル開始
本格的に導入する前に、まずはマネジメントチームで3ヶ月間のトライアルを行いました。このときのOKRは、大事な項目の全部盛り。OKRにおいて「フォーカス」が重要であることは、本や事例を読んで頭では知っていましたが、どんな種類・大きさ・難易度の目標にフォーカスすると効果的なのか、感覚的には分かりませんでした。そこで初回は、目標を絞って失敗するより盛り込みすぎて失敗するくらいでいこうと決めました。
本導入
1月~3月のトライアルを経て、2019年4月の新年度。社内で説明会を行い、全員参加で本格スタートしました。今回はトライアルでの反省を踏まえ(※後述)、全く新しいプロジェクトを立ち上げ、そのプロジェクトについてOKRで目標設定・管理することにしました。
そして現在、最初のトライアルから数えて1年が経ちましたので、私たちの通過してきた失敗を中心にまとめてみたいと思います。
失敗したこと
失敗①:やっぱりフォーカスが大事
トライアル時には前述の通り、盛り込みすぎを承知の上で始めましたが、実際やって身に沁みたことは以下の点です。
- 多すぎると、そもそも覚えきれない。覚えていない目標にワクワクできない。
- 多すぎると、それぞれの60~70%達成を目指すのではなく、60~70%の項目をやればOKという感じになってきて、3割程の項目が途中で空気になる。
- 多すぎると、項目の粒感が揃いにくい。挑戦的な目標と現実的すぎる目標、抽象的な目標とToDoレベルの目標が混ざり合い、やることがブレる。
<次回への教訓>:新しい目標1つにフォーカスする
- 次回は1つのOKRにしぼる
- 今取り組んでいることの成長よりも、新しい挑戦に向いていることが分かったので、全く新しい目標を設定する
⇒この教訓により、本導入時は1つのOKRにしました。
失敗②:目標は立てっぱなしにしない
本導入後の大きな失敗は、目標と実体がズレてきたときに、途中で修正をしなかったことです。
- 3ヶ月での目標を設定いざ始めると難しくてスケジュールがはまらなくなったが、修正しなかったため、いくつかのKRが形骸化してしまった。
- そのため段々とKRの達成度や優先度の話をしなくなり、mtgが事務報告的になってしまった。
- 結局3ヶ月を過ぎてもズルズルとOKRを延長し、検証しないまま来てしまった。
<次回への教訓>:目標は必要に応じて修正。達成できなくても決めた期間で必ず検証。
失敗③:OKRと既存業務の共存が難しい
トライアル時も本導入時も頭を悩ませたのはこの点です。今後もまだまだトライ&エラーが必要そうです。
- トライアルでは既存業務もすべて盛り込んで雑然とした。※失敗①
- 本導入時はOKRを新プロジェクト1本に絞り、通常の週次mtgも廃止してOKRのmtgのみに→既存業務が見えなくなった。(OKRの健全性指標として、既存業務の健全性の確認も入れたが不十分だった)
- そこで、OKRと合わせて業務報告も行うようにしたところ、今度は普通の週次mtgになってしまった。
<次回への仮説>:次は試しに、会社全体の長期的Oを設定し、その下に既存の改革と新プロジェクト遂行のOKRを共存させる方向。
※ゆる募:良い方法がある方はぜひ教えてください!
得られたこと
良い変化
色々な失敗を経ながらも、導入の手応えは感じていました。OKRは運用が重要ということで、当初はKRの達成度や今週の優先事項の共有を行っており、下記のような良い変化が起こりました。途中でOKRmtgのあり方が曖昧になってしまったので、新年からは再度工夫して取り組んでいく予定です。
「目標の達成に何が必要か」という視点で今週のToDoを決めるため、目の前のことに追われるのではなく、重要なことを優先できた。
全員の取組み・困ったこと・優先項目を共有するので、自然にサポートしあえた。
自分たち自身で決めた大きな目標に向かうことは、チームの大きなエネルギーになった。
(※ただし目標設定の段階で納得しワクワクしていることが重要)
プロジェクト公開(予告)
最後に、OKRとして4月から取組んでいる新プロジェクトの中身ですが、ようやく形になりそうです。時間が掛かりましたが、ここまで進んで来られたのはOKRを導入した成果だと思います。
プロジェクトコードは"KUROFUNE"。ネフロックの社名の由来である黒船*1から名付けました。
実はなんと、このプロジェクトで、来月筑波で開催されるmini Maker Faireに出展してきますーー!!!そんなKUROFUNEについて、来月から徐々に発信していきます!
以上、ありがとうございました。*1:「日本のテクノロジーを世界へ」という創業時の想いから、黒船を逆から読みそこにRock感を足してネフロックと名付けました。