こんにちは、akikoです。夏ですねー!
なかなか明るいニュースのない日々が続きますが、そんな中、
ネフロックに嬉しい知らせがやってきました!!!
なんと、
私たちの新しいプロジェクトが、
NEDOに採択されました!!!
研究テーマ
今回採択されたネフロックの研究開発テーマは、
「FPGAを用いたリアルタイム音声合成を行うAIチップの開発」
という取り組みです。
以下、プレスリリースで発表した内容より抜粋します。
近年、音声合成技術の発展によりスマートスピーカーやボーカロイドなどが実用化され、音声処理技術への期待は高まっています。一方で、画像処理技術と比べるとまだ限定的な用途に留まっており、産業用途も含めた幅広い領域での活用事例には未だ乏しいとも言えます。その理由の一部として、現状の技術では厳密なリアルタイム性が実現できていないことや、確立した方法が整っておらず開発自体が難しいこと、などが考えられます。 本研究では、リアルタイムで高音質な音声合成を実現するため、FPGAを用いた音声合成AIチップを開発します。また、FPGAの持つリコンフィギュラブル性を活かし、ユーザによるカスタム開発を可能にする仕組みを設けることで、音声合成実用化の促進に貢献することを目指します。
…という、まだ技術的に実現されていない難しい挑戦をしようとしています。
このブログを読んでくださっていた方には分かるかもしれませんが、
実はこれは、今までブログで話題にしてきた
「FPGAを用いたAIイヤホン」のプロジェクトをベースに進化させたものです。
<参考>関連する過去ブログ
・元々のプロジェクト背景 → KUROFUNE出航
・技術的な全体概要 → 明日はTsukuba Mini Maker Faire 2020
・音声処理に関するまとめ → コナンくんのアレを作る技術
・FPGAに関するまとめ → FPGAのおはなし
国家事業に採択
そして今回採択していただいたのは、
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する、
「AIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業」という、
経産省予算の国家事業です。
以下、NEDOが公開している事業概要より抜粋します。
IoT社会の到来により、急増した情報の高度な利活用を促進するには、ネットワークの末端(エッジ)で情報処理を行うことが不可欠であり、エッジにおいて効率的に情報処理を行うためのAIチップの開発が求められている。 本事業では、AIチップに関するアイディア実用化に向けた研究開発を支援するとともに、AIチップ開発を加速するために整備した設計検証拠点で開発を実施し、AIチップ開発スキームにおける設計、検証をシームレスに実施する ことで、革新的なアイディアの実現を加速する研究開発を進め、世界における存在感を再び獲得することを目指す。
…という、AIチップにテーマを絞った難易度の高い事業に、今回思い切って手を挙げました。
採択いただき、これから資金面や環境面等のサポートを受けながら研究を進めていきます。ちなみに環境面では、同じくこのAIチップ事業の一環で産総研と東京大学が共同構築している「AIチップ設計拠点 AI Chip Design Center (AIDC) 」を私たちも活用させていただく予定で、これも楽しみです!
意気込み
強力なサポートを得て、現在ネフロックに気合いがみなぎっています。(大きな話になって、内心は若干震えているとかいないとか)
今後また公開できる範囲で、研究開発の状況などレポートできればと思います。
どうかあたたかい応援よろしくお願いします。
がんばるぞーー
※プレスリリースも出しました